フィギュアスケートの全日本選手権が閉幕し一夜明けた23日、会場の大阪・東和薬品ラクタブドームでは「メダリスト・オン・アイス」が行われた。ペアで5年ぶりに全日本に出場し、王座返り咲きを果たした「りくりゅう」こと三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は「CAN’T STOP THE FEELING!」に乗り、観客を魅了した。
三浦が鮮やかな赤色の衣装、木原は白のシャツと黒のパンツ姿でリンクイン。力強いリフトやデススパイラル、木原が三浦の足を持ち、まるでジャイアントスイングかのような豪快なスピンも披露し、会場を沸かせた。演技後は、キスアンドクライで「5年ぶりに全日本選手権に出場できて、メダリストオンアイスまでケガなく終えられてうれしい」と、笑顔をのぞかせた三浦。木原が息が上がった様子で「次はもっと(練習で)滑り込んで、エキシビションまでいい演技を披露したい。頑張ります」と、場内の笑いを誘った。
国内王者を決める試合に参戦し、充実の表情の2人。共に「たくさんの方が『りくりゅう』のバナーを振ってくださって、温かい気持ちになった」と声援に感謝した。3月の世界選手権(米ボストン)の代表にも内定し、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪前年の戦いに挑む。木原は「(今季)前半戦は完璧を求めすぎて、楽しむことを出せていなかった。後半戦は、表現しつつ楽しむことを大事に、頑張っていきたい」と意気込みを語った。