「決断は全然、難しくなかった」 菅野智之がメジャー挑戦の目標を立てた日 – スポーツ報知

巨人から海外FA権を行使してオリオールズ移籍が決まった菅野智之投手(35)が19日(日本時間20日)、自主トレ先の米ハワイからオンラインで入団会見を行い、世界一への熱い思いを口にした。オ軍は若手が躍動して2年連続でポストシーズン(PS)に進出中。1年契約の年俸1300万ドル(約20億円=発表時のレート)で夢の舞台に立つ35歳右腕が、新天地でいきなりの頂点を狙う。

◆菅野に聞く

―入団の決め手は。

 「一番熱意を感じたし、素晴らしいピッチングスタッフもそろっていましたし、キャッチャーもメジャー屈指。シンプルに強い、チャンピオンシップを狙えるチームと契約したいなと」

―メジャーへ挑戦することは難しい決断だったか。

 「本当にこの舞台に立つのが夢だった。ある程度日本ではやれたと思う。今回の決断は全然、難しくなかったです」

―17年WBCの思い出は。

 「2017年にドジャースタジアムで投げることができて(準決勝・米国戦)、夢に対して明確になって、本当に心から投げたいと思った」

―本拠地は左翼のフェンスを狭くする(最大6メートル)が、知っていたか。

 「知っていましたし、僕はゴロをたくさん打たせるピッチャーなので、狭くなった分よりそういう意識を強く持って投げることができると思うので、プラスに考えたい」

―今季スプリットとクイックを改良したと聞いた。

 「クイックに関してはそこまで変えてないと思う。スプリットに関しては、野球人生で一番操れたと思いますし、落ちる原理が分かった。メジャーに挑戦する上ですごく武器になるなというのは、シーズン中から思っていました」

―このタイミングでのメジャー挑戦の思いは。

 「去年のオフに、本気でやらないといけないなと思うタイミングがあり、しっかり成績を残した上で、もう1回メジャーリーグに挑戦するという1つの目標ができました」

―ジャイアンツもチームカラーがオレンジ。

 「縁を感じましたし、すごくうれしいです」

―上原もオリオールズからキャリアをスタート。

 「『なんでも分からないことあったら聞いてね』と言ってもらった。街のことだったり、チームはだいぶ変わっていると思うので分からない部分あると思うけど、メジャーリーガーの大先輩なのでいろいろ話を聞こうと思っています」

―個人の目標。

 「とにかく1年間ローテーションで回れるように。そうしたらおのずと結果は残って、ついてくると思うので、そういう働きをしたいなと」

菅野が新天地で新コンビ「スガッチマン」結成へ意欲を示した。巨人では同学年の小林との「スガコバ」で、2度のバッテリー賞。「オリオールズには素晴らしいキャッチャーのラッチマンがいるので、彼とバッテリーを組むのがすごく今から楽しみです」とコンビ結成を心待ちにした。 菅野が「メジャー屈指のキャッチャー」とたたえるラッチマンは、26歳の正捕手。19年のドラフト全体1位でオ軍入りすると、22年にメジャーデビューし、同年から3年連続110試合以上に出場している。両打ちで23年に20本塁打、80打点、打率2割7分7厘をマークした打撃力を持ちながら、リードや守備にも定評のある強肩強打の扇の要だ。

23年にはシルバー・スラッガー賞、オールMLBのファーストチームにも選出され、球宴には2年連続で出場。入団交渉の中では、ハイド監督やフレンチ投手コーチらも同席し、これまでになかった球種の組み合わせや投球コースを提案された。新コンビの化学反応が期待される。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *