中日の高橋宏斗投手が21日、名古屋市内の選手寮「昇竜館」で契約更改交渉に臨み、5700万円アップの年俸1億2000万円でサインした(金額は推定)。球団最年少記録となる22歳シーズンでの大台突破。「僕の大台はもっともっと上なので」と笑ったが、「しっかり評価していただいた。納得する契約が結べた」と充実感。増額分は「家の洗濯機が不具合を起こしているので、修理代にあてようかな」と場を和ませた。
4年目の今季は調整が遅れて2軍スタート。それでも、チーム最多の12勝を挙げ、2年連続で規定投球回に到達した。12球団トップの防御率1・38で、杉下茂が持つ2リーグ分立後の球団防御率記録を70年ぶりに更新し、自身初のタイトルを獲得した。それでも、「開幕を出遅れたのがもったいない。同じことを繰り返さないように、来年いいスタートダッシュを切れるように頑張りたい」と来季を見据えた。
来季は、同学年のドラフト1位・金丸、同2位の吉田の即戦力投手が加わる。プロ5年目へ、「うかうかしていたら、簡単に抜かされてしまう。投げる試合は全部勝てるように。取れるタイトルはすべて取りたい」と力を込めた。