日本ハム・田宮裕涼捕手(24)が21日、勝てる司令塔へ進化を誓った。札幌市内でトークショーに参加し、来季は打率+盗塁阻止率を7割以上にすると宣言。「捕手は勝つことが一番。(巨人移籍の)甲斐さんのように、圧倒的なキャッチャーに」と日本一へ4度導いた扇の要を目標に掲げた。
開花した打撃技術と自慢の強肩「ゆあビーム」を、更に進化させる。6年目はキャリアハイの109試合で打率2割7分7厘、盗塁阻止率パ・2位の3割6分7厘を記録し、6年ぶりのAクラス入りに貢献。飛躍のきっかけをつかんだからこそ「1位の(オリックス)若月さんは阻止率4割を超えていた」と視線を上げた。打率3割、阻止率4割で「合わせて7割以上」と同時達成を思い描いた。
羨望のまなざしを向けるのは今季まで同じリーグでプレーした甲斐。「今年初めてしゃべらせていただけるようになった。あいさつに行くと『田宮くん頑張ってるね』とか『顔がちょっとキャッチャーっぽくなってきたね』と言ってもらって」と今季もソフトバンクをリーグVに導いた球界屈指の名捕手の背中を追う。26年WBCでの侍ジャパン入りへの思いも明かし「選ばれたい。そのためにも来年結果を残さないと」。新庄ハムのホープは進化を止めない。