2024年12月28日 14時59分 #バスケットボール
バスケットボールの全国高校選手権の女子決勝が行われ、京都精華学園が熊本の慶誠高校に59対54で競り勝ち、史上2校目の大会3連覇を果たしました。
バスケットボールの全国高校選手権、「ウインターカップ」は28日、東京 渋谷区の東京体育館で女子の決勝が行われました。大会2連覇中の京都精華学園と初優勝を目指す慶誠の顔合わせとなった決勝は、第1クオーターから京都精華学園がディフェンスで流れをつかみ、橋本芽依選手のスリーポイントシュートなどで18対13とリードを奪いました。対する慶誠は身長1メートル87センチの留学生、ジョバ・ロー選手を起点とした攻撃で第2クオーターでは一時逆転に成功するなど、接戦に持ち込みました。京都精華学園が3点リードで迎えた第4クオーターは、キャプテンの林咲良選手がドライブなどで得点を重ね、残り4分を切ったところで、ここまで16得点を挙げていた慶誠のロー選手を5つ目のファウルで退場に追い込みました。それでも粘る慶誠は徐々に点差を詰めて残り50秒で澤田樹奈選手がスリーポイントを決めて、2点差に詰め寄りました。しかし、京都精華学園は直後の攻撃で坂口美果選手が、スリーポイントを決め返し、59対54で接戦を制して史上2校目の大会3連覇を果たしました。京都精華学園は最後まで堅いディフェンスで相手のフィールドゴール成功率を30%以下に抑えました。
熊本県勢として初めての優勝を目指した慶誠は陽本麻生選手が3本のスリーポイントを含む15得点を挙げるなど最後まで粘りましたが、わずかに及びませんでした。
大会3連覇を果たした京都精華学園のキャプテンの林咲良選手は「新チームになってから、不安やプレッシャーがあったが勝ちきれてうれしい」と涙を見せながら話しました。そのうえで「ウインターカップではあまり調子が上がらず、コーチの指示が徹底できていなかったが、最後まで全員が諦めずに気持ちが強いほうが勝つと言われてたので、しっかり全員で戦い抜くことができたのでよかった」と話していました。
また、山本綱義コーチは「子どもたちが試合ごとに結束してきょうを迎えることができた。団結力、結束力が大きな力を生み出すということを常々言ってきて、選手たちがそれを実践してくれて、大きな力を生み出してくれた」と選手たちをたたえていました。