2024年12月29日 15時48分 #バスケットボール
バスケットボールの全国高校選手権、男子決勝が行われ、福岡大大濠高校が、鳥取城北高校に77対57で勝って3年ぶり4回目の優勝を果たしました。
バスケットボールの全国高校選手権「ウインターカップ」は、29日に東京 渋谷区の東京体育館で男子の決勝が行われ、去年の大会では決勝で敗れた福岡大大濠と、初優勝を目指す鳥取城北が対戦しました。試合は、福岡大大濠が第1クオーター、堅いディフェンスからの速攻などで8連続得点でリードしました。対する鳥取城北は、身長2メートルの留学生、アズカ・ハロルド選手の体の強さをいかしたゴール下などで反撃し、第2クオーターの残り6分を切ったところで、新谷勇晴選手が相手のファウルをもらいながらシュートを決めて、27対26と逆転に成功しました。しかし、福岡大大濠はキャプテンの湧川裕斗選手がスリーポイントシュートを連続で成功するなど、44対34と再びリードして前半を終えました。第3クオーターに入ると、日本代表にも選ばれた身長2メートル6センチの渡邉伶音選手が、ゴール下の守備やスリーポイントで持ち味を発揮し、リードを22点に広げました。
大量リードを守った福岡大大濠は、77対57で快勝し、3年ぶり4回目の優勝を果たしました。
福岡大大濠は、相手のスリーポイント成功率を15%台に抑えるなど堅いディフェンスが光り、攻撃では、湧川選手が4本のスリーポイントを決めて、両チームトップの32得点を挙げる活躍でした。
鳥取城北は、新谷選手がチームトップの16得点をマークして攻撃をけん引しましたが、序盤のいい流れを生かせず、初優勝はなりませんでした。
福岡大大濠高校のキャプテンの湧川裕斗選手は「受け身になったら絶対に負けるから、『強い気持ちを持って最後までやりきるぞ』とチームメートには声をかけていた。なかなか点が取れずに自分のパフォーマンスも上がらず、悩んだ時期があったが、最後に32得点を挙げることができて、本当にここまで努力してきてよかった」と喜びを語りました。16得点14リバウンドの活躍を見せた渡邉伶音選手は「1年間この景色だけを目指してきたので、本当によかった。高校3年間は苦しかったことや悩んだ時期もすごくあったが、仲間が自分のことを信じてくれて、自分も仲間を信じてチーム一丸となって頑張ることができた」と話していました。
片峯聡太コーチは「去年の決勝で敗れた悔しさを晴らすことができた。本当によく頑張ってくれた。心から感謝したい」と選手たちをたたえていました。