韓国南部の務安国際空港で29日の現地時間午前9時過ぎ、バンコク発の旅客が胴体着陸に失敗、滑走路の外壁に激突し炎上した。当局によると死者179人、2人が救助され、国内では史上最大の航空機事故となった。 29日に着陸に失敗したチェジュ航空2216便には、乗員乗客181人が搭乗していた。救助されたのはわずか2人で、ほかの人は全員死亡したと当局はみている。これは韓国史上最悪の航空機事故となった。 事故を起こしたボーイング737―800型機は、務安国際空港で胴体着陸を試みたが失敗。滑走路の外壁に激突して炎上した。 韓国当局は、鳥との衝突が事故につながった可能性があるとして調査していると発表した。 務安消防署長のイ・ジョンヒョン氏は、尾翼部分から男女2人の乗組員を救助したと明らかにした。同氏によると、尾翼部分だけがわずかに原形をとどめており、ほかの部分は「ほぼ判別不可能」だったという。当局は現在、救助活動から収容活動に切り替えており、飛行機から投げ出された可能性のある遺体を探して近隣地域を捜索しているとイ氏は述べた。 チェジュ航空のキム・イベCEOは、記者会見で深々と頭を下げ、事故について謝罪した。キムCEOは同機には事故歴はなく、早期不具合の兆候も見られなかったと述べた。 機体の製造元であるボーイング社はチェジュ航空に対し支援の用意を表明するとともに、遺族に「深い哀悼の意」を表した。 空港では多くの家族が情報を求めて集まっていた。指紋によって特定された犠牲者の名前を職員が読み上げると、家族からは悲痛な叫び声が上がっていた。
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