流経大柏、上田西に大勝

第103回全国高校サッカー選手権大会(読売新聞社など後援)は4日、フクダ電子アリーナ(千葉市中央区)などで準々決勝が行われた。県代表の流経大柏は、上田西(長野県)に8―0で大勝し、4強入りを決めた。準決勝は11日、国立競技場(東京都新宿区)で東海大相模(神奈川県)と対戦する。

前半、相手ゴール前に攻め込む流経大柏の山野選手(いずれも4日、フクダ電子アリーナで)=松本拓也撮影

流経大柏がシュート21本の猛攻で上田西を圧倒した。

13分、山野春太選手(3年)が大会3戦連続となる先制ゴールを決めると、直後に和田哲平選手(同)が相手GKをかわし追加点を上げた。

28分には亀田歩夢選手(同)がペナルティーエリアのライン付近からミドルシュートを決めた。その後も山野、和田、亀田の3選手がそれぞれ追加点を奪い、6―0で前半を折り返した。

後半も攻撃の手を緩めず、68分にコーナーキックから奈須琉世選手(同)が7点目のゴールを決め、柚木創選手(同)もPKで得点した。守備でも積極的なプレスとボール奪取で上田西に付け入る隙を与えなかった。

奈須選手は「引き締まった試合ができた。あと2勝し日本一になって、これまで戦ってきたチームに恩返しをしたい」、榎本雅大監督は「出来すぎた感じがする。国立競技場でも流経らしいサッカーを展開したい」と話した。

シュート力磨き2発

亀田歩夢選手(3年)

28分、得点を決める流経大柏の亀田選手(中央)(4日、千葉市中央区のフクダ電子アリーナで)

28分、中盤で柚木創選手(3年)からボールを受けた。相手DF2人をかわして右足を振り抜くと、ボールは美しい弧を描き、GKの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。前半終了間際にもほぼ同じ角度から得点し、勝利を大きく引き寄せた。「絶対決められると確信していた」と語る。

フットサルで培った足元の技術を武器にチームを支える。中学3年までプレーした神奈川県のクラブでは、サッカーだけでなくフットサルにも取り組んだ。小さなピッチでの練習を「狭いエリアでも果敢に仕掛ける自信がついた」と振り返る。

今季はシュート力にも磨きをかけた。「ドリブルだけの選手では、相手に怖さを与えられない」。山根巌コーチからの言葉をきっかけに、全体練習後にドリブルからシュートまでつなげる動作を繰り返し練習した。

次戦の舞台は、高校サッカーの聖地・国立競技場だ。「ゴールやアシストで結果を残し、チームを勝たせたい」。自信に満ちたまなざしで語った。(大森遥都)

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