青森山田意地の1点

後半、相手と競り合う青森山田の麓(左)(31日、NACK5スタジアム大宮で)=後藤嘉信撮影

31日に行われた第103回全国高校サッカー選手権大会(読売新聞社など後援)の2回戦で、県代表で前回王者の青森山田は高川学園(山口)とさいたま市のNACK5スタジアム大宮で対戦。1―2で敗れ、第93回大会以来となる初戦敗退を喫した。

反撃期待応える MF 麓莱凜選手 (2年)

2点のリードを許し、重い空気が漂う中、MF麓莱凜(2年)が途中出場もつかの間、チームを鼓舞する反撃のゴールを決めた。

76分、相手にカットされたボールを味方が奪うと、左寄りのエリアから中央にパス。それをFW石川大也(3年)がスルーし、最後は麓が右足でとらえてネットを揺らした。「青森山田はここで負けるチームじゃない。まずは同点」と勝利を信じた。

縦の突破力が評価され、トップチームのメンバーとして初の試合に出場。適度な緊張感を持ちつつも、ベンチで待機している間は「自分がチームを勝たせる」と静かに闘志を燃やしていた。

監督からの期待には応えたが、あと一歩及ばず、チームは惜敗。「技術面でも精神面でも頼られるような選手になる」と涙を浮かべながら、次回のリベンジを誓った。(本間理央)

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