新年を迎え、富士山上空からは「初日の出」が見られました。午前6時43分すぎ、水平線から鮮やかなオレンジ色の太陽が姿を現しました。
太陽は徐々に空高く昇り、富士山と並ぶと、幻想的な風景を見せていました。
日本で一番早く「初日の出」を見ることができる千葉県銚子市の海岸では、朝早くから多くの人が集まり、雲間から日が昇る様子を写真などに収めていました。銚子市の犬吠埼は、山頂や離島を除くと日本で一番早く初日の出を見ることができます。1日は水平線に雲がかかっていたものの空が徐々にオレンジ色に変わり、午前6時50分ごろには太陽が雲の間から顔を出しました。訪れた人たちは日が昇る様子を国の重要文化財に指定されている犬吠埼灯台とともに写真に収めたり、手を合わせて新年の誓いを立てたりしていました。市によりますと、ことしの人出は去年と同じおよそ6万人だったということです。埼玉県から自転車で訪れたという30代の男性は「海越しの初日の出をいつか見てみたいと思い犬吠埼に来ました。ことしは仕事も趣味も両立できるように頑張りたい」と話していました。
また、神奈川県から訪れた40代の男性は「10年ぐらい前から毎年来ています。ことしは着実にステップアップできるすがすがしい年にしたい」と話していました。
ことし大阪では大阪・関西万博が開かれます。4月に開幕を控えた会場では、シンボルとされる「大屋根リング」の一部が初日の出を撮影する報道関係者に公開され、公式キャラクター「ミャクミャク」も駆けつけて万博の成功を祈りました。大阪・関西万博はことし4月13日から半年間、開催され「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、158の国と地域が参加します。1日朝は大阪・夢洲の万博会場にある「大屋根リング」の一部が、初日の出を撮影する報道関係者に公開されました。太陽は午前7時過ぎにゆっくりと姿を現し、建設が進むパビリオンを明るく照らしました。万博の公式キャラクター「ミャクミャク」も駆けつけ、朝日に向かって、身ぶり手ぶりで万博の成功を祈っていました。
大阪・関西万博をめぐっては、前売券の販売が運営側の目標、1400万枚のおよそ半分にとどまっていて、開幕までに万博への関心をどう高めて販売を増やしていくかが課題となっています。
羽田空港の近くにある広場にはたくさんの人たちが訪れ「平和の大鳥居」と呼ばれる鳥居の間から初日の出が昇る様子を見て、新年の幕開けに気持ちを新たにしていました。羽田空港の滑走路近くの広場にある「平和の大鳥居」は、鳥居の間から初日の出が拝める場所として人気を集めています。1日は、5時ごろから初日の出を一目見ようと多くの人たちが次々と訪れ、午前7時前にオレンジ色の太陽が昇ると、集まった人たちは歓声をあげ、スマートフォンで撮影している人も多く見られました。近所に住む夫婦は「毎朝来ていますが、初日の出はよりすがすがしい気持ちになります。年末に結婚したので、新しい1年を平穏によりよくしたいです」と話していました。夫や子どもたちと来た女性は「去年はいろいろなことがあったので、世の中が平和で家族も平和で過ごせたらうれしいです」と話していました。
この春から大学に進学するという男性たちは「今年の夏からアメリカ留学もするので、頑張りたいです」とか「初日の出を見に来るのは初めてで、ことしは初めてのことにいろいろ挑戦して、経験を積んでいきたいです」と新年への意気込みを語っていました。